観劇の「感想フォーム」に
感想を書き込んだ。
「送信」
ボタンを押したけれど、
ちゃんと送信されただろうか。
私の感想はちゃんと届いているだろうか。
終演後、
じゃましたくなかったから、
声掛けずに劇場を後にしてしまった。
たくさんの観客が
役者さんや関係者と会いたがっていた。
ひとりになりたくて
伯爵っていう喫茶店に入って
コーヒー飲んで
芝居の感想をスマホに打ち込んでいたら、
さっき観た公演の演出家から
電話がきた。
曲がりなりにも作家どうしの、
まるで細っそい糸電話のようだった。
ありがとう〜
って。
こちらこそありがとうだ。
(うれしい)
まるで「生存確認」みたいな電話だ。
お互い表現者として生きてるよね?
とでも言うような。
先輩は劇作家を続けていて
私は絵描きを続けている。
それは、私の小さなドラマだ。
送信した感想はちゃんと届いているだろうか。
届いてないなら、
それは届く必要の無い感想なのかもしれない。
無性にかなしくなって、
とぼとぼと池袋駅前を歩いた。
もうここに、自分の居場所は無いと思った。
なんでそう思ったのかはわからないけれど。
次回の公演はいつだろう。
私にできることは、
楽しみに待つことだけだ。