『旅の思い出』oil, cotton on panel.2026’

2026/01/18

意味が分かる

 これは私だ。

毎日生きて、

毎日死んでいった私です。


私はこれまで一生懸命に、

あなたに見捨てられないように、

生きてきた。


そして今、私はそれに疲れた。

疲れていたことを自覚した。

私は私のために生きて、

ただ私の中から流れてくるものを

ひとに提供して

私はただの私として生きるのだ。


もうあなたに見捨てられる心配も

嘲笑される心配もない。


そのうちあなたは私より弱くなって

私に見捨てられないように

懸命に私にしがみつくだろう。


かつて子どもだった私が、

あなたにそうしたように。


私はしがみつくあなたに

「強くなりなさい!」と叱り、

その弱々しい姿を嘲笑し、

突き放すだろうか。


かつてあなたが

小さな私にそうしたように。



…

後になってから、

私が描いたものの意味が

自分で分かる時が来るものです。


ああ、そういうことを描いていたのか、と。


だからもしきみが、

この絵に何が描いているのか

私より先に分かっていたなら、


私ときみは、

同じ景色を見ていた者どうしかもしれないし、

友だちになれるかもしれない、

ということです。