いわさきちひろさんの作品を
初めて見たのは4、5才の頃です。
親戚の家に飾ってあった
額装されたプリントでした。
少女の横顔と赤いチューリップの作品だったと記憶します。
幼少の私は、その作品を見て
胸が締め付けられる程の
悲しみを感じて、
その悲しみを感じるのが怖くて、
それは小さな私なりに、
絵画の力を目の当たりにした
瞬間でもありました。
可愛いいなぁ、と感じるのが
たぶん正解だったですが
(本当は正解など無いのは承知ですが)
「可愛らしい」より、
「悲しくて怖い」を感じてしまい、
それが何とも後ろめたかったのを
今こうして言葉に出来るように
なりました。
私も絵描きになりました。