2016/02/28
2016/02/27
2016/02/26
2016/02/22
真っ白い壁
梱包作業をおえた。
作品たちは車に乗って行ってしまった。もぬけの殻になったアトリエに、今回発表を見送った作品が居残っている。
(この選択は正解だったと思いたい!)
真っ白い壁を見て、ひとつのシーズンが終わったのだと感じ入る。
これは、私がこのシーズンどんなことを考えて制作していたか振り返る儀式のようなものだ。
おおげさだけど、こうして小さな一生(制作〜発表)を繰り返しているのだと思う。
夢中で制作し、送り出し、今ちょっとだけふわふわあの世の気分だ。
まだ展示飾り付けの大仕事がある。
今回は作品が少なめだ…
楽しみで怖くて、バンジージャンプする時の気分だ。
(したことないけど)
展示は27日からです。
よろしくお願いいたします。
2016/02/19
個展のお知らせ
2月27日より、
東京京橋・ギャラリー椿GT2にて個展がございます。
きみは誰かの娘で、みんなの娘だ。
もしこの時期を延長したいなら、
ときめいたりきずついたり、
せわしなく心を躍動させていなさい。
そういうのはもう沢山というなら、
少しは歳をとってもいいよ。
*****
タブローを中心に20点ほど展示予定です。
よろしくお願いいたします。
2016/02/13
病み上がりにアンヂェラス
私用で浅草に行かねばならず、せっかくなのでその帰りにアンヂェラスという老舗喫茶店に立ち寄ることにした。
平日なので並ばずに入れたけど、何やら慌ただしい。さすが人気のお店だ。
ゆっくり紅茶を飲んでひと息…という気になれず、ケーキの余韻に浸ることもなく店を出た。
個展前、私の気持ちも慌ただしく、選んだお店と波長が合ってしまったようだ。
あと2週間。
そわそわしています。
2016/02/12
2016/02/11
微熱
個展(!)まであと二週間という時に、微熱を出している。
こんな時に限って…ではなく、
こんな時だからこその微熱かもしれない。
風邪は、身体をリセットさせる働きがあるらしい。
季節の変わり目に風邪をひくのは、理にかなっているのかも。
熱を出し切ったら、きっと生まれ変わるような新鮮な気持ちで、あと二週間夢中に過ごせるだろう。
2016/02/10
芸能ゴシップに夢中
有名なミュージシャンが
「音楽は裏切らないから…」などとつぶやいたというヤフーの記事を見て、ドキリとした。
予備校時代の先生も当時同じ事を言っていたから。
「美術は裏切らないから…」
父親ほど年の離れた恩師のお言葉は、魔力と説得力を持ってハタチそこそこの私の辞書に記された。
確かに…
ずっと付き合い続けてきた美術は、私がよそみしてる時も、健気に待っていてくれました。。。
2016/02/09
手紙
「田舎は暴力です」
6年くらい前に早世した知人で美術家のUさんの手紙にそう書いてあった。
Uさんは風変わりな人だった。
共通の知人から訃報の電話が入った時、私は電話しながらずっとガタガタ震えていた。
足から掌から、首から、脇の下から、冷たい汗がタラタラタラタラ流れてきた。
確か夏の終わりくらいだった。
信じがたい「事故」だった。
こわかった。
生前、私はUさんから、何通か手紙を頂いていた。
そのうちの一通に書いてあった一行をたまに思い出す。
「田舎は暴力です」
ご家族の用事で四国のご実家に帰られて、東京に戻って来た後に、その手紙を書いたようだった。丸文字の手紙はタバコ臭かった。
詳細は分からないが、とても傷ついたのであろう。
誰かの悪気のない無邪気さに傷つけられたのだろう。
(それを思うと、芸術家にとって都会は優しいよなぁ。)
(私はちっともUさんに優しく出来なかったけど…。)
神様が見兼ねてUさんを連れていっちゃった。
そんなふうに感じたのは私だけだろうか。
Uさんのお仲間にも、しばらく会えていない。
2016/02/06
♪一般人じゃない〜
自称がまかり通る世界だから、ちゃんとプロで居たいと思った。
画家であることを信用して貰えないのが一番悔しい。
だけど、私自身が、私は画家だと当初信じていなかったのではないか。(あるいは、じぶんが何をしているか分かって無かったんじゃないか…?)
ずっと作品を描いて発表し続けることが出来た。
ひたすら有り難い。
アートの海は広過ぎて、じぶんが何処に居るのかワカラナイ時もあったが、今感じるこの微かな手応えは本物と思える。
時折、忌野清志郎&2-3's(ニイサンズ)というバンドの「芸術家」という曲を思い出す。
♪
一般人じゃない
(じゃあ何なの)
芸術家
♪
芸術家(ミュージシャン)を皮肉るような歌詞なんだけど、
この歌の戒め作用は半端ない。
♪
一般人じゃない
(あらそうなの)
芸術家
♪
いま…
アマチュアかプロかにこだわるのは、利口で無いかも知れない。
ボーダレスだし、誰でも何にでもなれる面白さがあるから。
どちらにしても、何者であっても、「好い仕事をする人」で居たいのは、確かな本心です。
…そのジャッジはお客様と画廊にお任せするとして。
2016/02/04
名前負けの行方
意地っ張りで頑固。
昔よりマシにはなっているけど。
今のところ完全に名前負けしている。
最近、念願のカヤバ珈琲に入ることが出来て(いつも満席)、頂いたホットジンジャーが大変美味しく…
まあ、どういう訳か、無性に素直な気持ちになり、帰り道、正直な気持ちをじぶんに白状した(気がする)。
大好きな喫茶店のお茶一杯頂けば、何やら人は変われる程単純でかわいいものかも知れぬ。
2016/02/02
ふたご
友人にパンを頂いた。
素朴な、とても美味しいパンだった。
人形町にある、ふたごのおじいちゃんが店頭に居るパン屋さんで購入してくれたそうだ。
それがずっと気になっていて、ちょうど機会があったので調べて立ち寄ってみた。
そこは、「まつむら」という老舗のパン屋さんらしい。
昭和の面影を残す店内で、昔ながらの美味しそうなパンを5つくらい選んでレジに向かった。
そしたらいらっしゃった。
お爺ちゃまがレジにいらっしゃった。
これが噂のふたごのお爺ちゃまのおひとかたか…
きれいな佇まいのお爺ちゃまに手際良くお会計をして頂き、お爺ちゃまのひとりに会えて縁起の良い気持ちがしたので、店内のイートイン出来る場所で、購入したパンを頂くことにした。
ふたごのもうひとかたは今日はいらっしゃらないのだろうか、と私の座ったテーブルから、厨房へ続く入り口をふと見たら…、
お爺ちゃまがふたりいた。
分身の術のように、ふたり居た。
あ…
え…⁈
と、つい二度見してしまった。
瓜二つのお爺ちゃまだ。
ふたごだ…!
何とも言えない感動があった。
お二人の雰囲気は緩やかで余りにも自然で、邪悪を寄せ付けないようなオーラを放ちていた気がする。
きれいな佇まいで仕事し続けて居られるって素適だ。
こういうの、いいな〜…。
このお二人のように、ずっと現役で仕事をしたいと思った。
このふたごの仕事人に、「いつまでもお元気で」などと言う気になれない。
まるで「お年寄り」を労わるような口の利き方はしたくないと思った。
そんな事言ってしまったら、心がきゅうっとなる。
玉手箱を開けたら、「老人」になってしまう、みたいな。
(…この感覚、分かりますか…?)
当たり前のようにこの風景の中に居続けてくださるのだろう。
きっとまた伺う。
次回は昭和っぽいドリンクも注文してみよう。
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