昨年末に、初めて人間ドッグを受けてきた。
丁寧な健康診断に婦人科検診、クライマックスは胃カメラ…という具合で、掛かった時間は数時間だったが、三日分の生命エネルギーを使い果たしたような気分であった。
お世話してくださった看護師さんや医師の皆さま方には頭が下がる、優しくしてくれてありがとうございました。
年始には検査結果の通知が来て、それは私を凹ませるにはじゅうぶんな内容だった。
気になったのは聴力で、子どもの頃のケガがそのまま刻印されていて、少しショックだったが、これは私の身体的個性なんだな…と受け入れた。
治しようのない、伴走していく個性。
もうひとつ気になったのは目。
この検査結果には困惑し、早々に精密検査を受けに行ったが、異常無しであった。この上ない安堵の気持ち。よかった……
けど、人間ドッグでも、なぞの症状まではあぶり出されない。
微細な症状は、何か予兆かも知れないが、微細すぎて、説明も出来ない。
しかし、整体の先生は、私の身体を診て、分かってしまうのです、この不調の正体を…!
息が吸えてないでしょう
と指摘され、驚いた。
そう、私は無意識に息を止めてしまっていた。
その理由には心当たりがある。
身体はうそをつけないのだと、どきりとした。
整体の先生に施術してもらったら、深く息が吸えるようになり、身体全体が楽になった。
有り難い。
詰まるところ、ストレス。
ストレスを溜めないでというけれど、
優しさと自己犠牲の狭間で、途方に暮れる。