メメント・モリ
知り合いのコレクターの方の訃報をうけて
悲しみと困惑と幾つかの思い出と、
何とも表現しようのない感情が去来します。
年齢も近い方なので、あまりにも突然で、ショックです。
蒐集された作品たちは、コレクターの方の生き様や考え、精神、嗜好など
…つまり、コレクター自身を表現しているように感じます。
作品が、作家の表現ではなく、誰かの「表現」に変容する感覚。
ひとの意識が水面下で繋がっているようにも感じます。
複雑に枝分かれする毛細血管のように、
ひとの精神が繋がっている感覚です。
そのコレクターの方が、
コージーコーナーのシュークリームを大量に買ってきて、羅針盤の岡崎さんと私と、3人で食べながらバカ話しをしたりした楽しかったひと時を思い出します。
「楽しかったですね」
命は永遠では無いけれど、作品を通じて獲得し合った目に見えない「何か」は、未来永劫、魂に刻まれることでしょう。
作品は眼で見るものなのに、眼に見えない何かを獲得していく。
不思議な作業ですね。
そういう作品で在りたいと思います。
白いリュックサックに傘を担いでるのを見て、裸の大将みたいですね!
などと昔、軽口をたたいて御免なさい。
合掌、献杯、
どうもどうも。