10年以上前ですが
芸人になった友人から
「お金のために絵を描いてるわけじゃないんでしょう?」
と言われたことがありました。
会話の流れから、趣味の範囲で描いてるんでしょうという意味で、
言われてしまいました。
その時私は何も言い返せませんでした。
言われたことも言い返せなかったことも悔しくて、
潜在的に悔しさを抱えたまま、
月日は過ぎていきました。
10年過ぎて今、華やかに活躍しているその友人を見ると、
素直にジェラシーを覚えます。
最近、ある雑誌を買ったら、
たまたまその友人のインタビュー記事が掲載されていました。
そこには、
「芸人になった当時は奥さんに食わせてもらっていた」
という内容が書かれていて、
私はハッとしました。
そんなこと、知らなかった。
好きなことをして、それなりに稼いでいると思っていたから。
憶測に過ぎませんが、
あの時の友人は、
誰かを見下さずにはいられないくらい、
精神的に弱っていたのではないか…?
誰かを見下さずにはいられないくらい、
精神的に弱っていたのではないか…?
頭も良くて有能。なのに、
思うように稼げなくて家族を養えてないなら、
キツい…(ひもするタイプではないし)。
当時の私はといえば、のほほんと絵をかいて、
他に働いてお給料をもらって。
おまえは気楽なものよと思っていたことでしょう。
キツい…(ひもするタイプではないし)。
当時の私はといえば、のほほんと絵をかいて、
他に働いてお給料をもらって。
おまえは気楽なものよと思っていたことでしょう。
と愛をもって憶測してみましたが、
いやまてよ、
昔から、奴はニヤニヤしながら
時々私を小馬鹿にしてからかっていたような…?
ということを思い出し、
昔から、奴はニヤニヤしながら
時々私を小馬鹿にしてからかっていたような…?
ということを思い出し、
この優しい憶測は帳消しにしました。
私は、私は画家になりました
と言えるようにまではなりました(ようやっと)。