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投げかけてしまった生々しい感情の告白に、
返事が欲しかった。
返事をしてもらえるまで、私は駄々っ子で居るしかなかった。
ひと言、「そうだね」と相づちを打ってくれさえすれば、
私は満足したんだ。
取り繕った言葉でもいいから、
返事がほしかったんだ。
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ちいさな子は母に、
少女は友に、
女は恋人に、
誰もが自分自身に、
たったひと言の返事を求めています。
「そうだったんだね」
(これは、気づきと慈愛の返事だと私は解釈します)
日常の生々しい感情を
無かったことには出来ないのです。
この冬は「返事」を求める気持ち、「渇望」をテーマのひとつ
として、
作品を作ってみたいと考えています。