2016/04/30

作品:存在するだけでよい






title: 存在するだけでよい
size: 650x505mm
material : charcoal ,watercolor ,pencil  on paper.
year: 2016











木炭画展のご案内














2016/04/28

ノンバーバルコミュニケーション




友人の舞踊を見に行った話とか、若冲展を見に行った話など、楽しい話題ばかり書いておりましたが、実はこれは「反動」というやつで、その週私は、厄介な事件に遭遇していました。
制作に集中出来ないほどで、なんでこんな事のために私の時間を割かなければならんのか、まったく腹立たしく、かと言って無視できるものでもなく、私はその厄介な事件と向き合わざるを得ませんでした。(この修羅場は避けて通れば繰り返す、とも思いました。)

腹立たしさ、恐怖、色々な感情に見舞われつつ、対策を考えました。
それで私は、声に出して自分の言いたい事を大きな声で独り言で、言ってみたりしました。
相手に直接言うのは怖かったりするから(こっちが迷惑被っているのに‼︎)、ひとまず独り言として、しかし大きな声で言ってみました。(イタイとか言ってる場合では無かったのですよ)

すると、
モヤモヤが若干軽減されました。
私はこんな事を考えていたのだな、という事が分かりました。
そして、実際は怖くて言えない臆病具合も自覚しました。

さらに、時間が経つにつれて、私の考えも変化してきました。
こんな場合だったらどうか、
どんな言葉をかけてやれば相手に響くか…など、厄介な迷惑事に、少し寛容な気持ちが芽生え始めました。

ただ…実際の私の対応は、「もっとも冷たい態度を示すこと」でした。
そうしようとしたのではなく、そうなってしまったのです。
私はこんな時、こんなに冷たい人間になれるのだ、こんなにおっかない人なのだ、と発見しました。

↑…さっぱり意味の分からない作文ですが、つまり、事件をきっかけに私は私の性分を発見しました。
さらには、人は言葉より、目つき、声の調子、しぐさ、雰囲気などの、ノンバーバルなコミュニケーションの方が優位なのだという事がわかりました。
特に、眼と声は、豊か過ぎるほど心を伝えてしまうと実感しました。



ちなみに、
私が独り言で言って見たことは、

「信用出来ない人とは仕事したくありません!」

でした。

時間が経って少し寛容な気持ちになった時は、

「自分を粗末にしてはいけないよ」

という言葉が浮かんでいました。

しかしながら、結局私はノンバーバルコミュニケーションで「キミとは仲良く出来ない、軽蔑する」というメッセージを示したのでした。

残念な出来事でした。

できれば温かで優しい念を放つ時間の方がより多い人生で有りたいものです。


声…声のお仕事をされている人、歌手、声優、ラジオパーソナリティ、落語家…を尊敬する気持ちが増しました。
声の調子に、ひとがにじみ出るからです。

絵画もノンバーバルコミュニケーションですね。
制作に集中します。











2016/04/23

美術館の粋な対応




案の定、若冲展の初日は混んでいました。
夕方以降なら、多少マシになっているかな?と、閉館1時間前に入場しましたが、やっぱり混んでた。

図録やグッズを買うのにも、長蛇の列で、レジが9台フル稼動していても、ナントカランドのアトラクションなみに並ばないと買えない勢いでした。

閉館時間を過ぎても待ち並び、素晴らしい展示を鑑賞した後でもさすがに疲れ気味にならんとした時、スタッフの男性が、会計に並ぶ長蛇のお客様に、トークを始められました。
カゴに若冲グッズのお酒を入れて、それを並んで待っているお客様に販売しながら、「15年この仕事やっていますが、あ、お酒売るのじゃないですよ、展覧会のグッズの…こんなに盛況なのは初めてです。ありがとうございます」(意訳)
などと、スタッフならではのトークをされていました。
なんか妙にトークが上手くて、お疲れモードの空気は和み、並んで長く待っているお客様から笑い声も。なんか良い感じでした。
そのスタッフの方は、グッズの企画販売のリーダーだったようです。特別に手売りしていた若冲のお酒のラベルについて説明してくれて、私はそのお酒を購入出来なかった事を今少々悔やんでいます。
あのスタッフさんから手渡しで買いたかった!という思いです。
レジをがんばるスタッフにも、「あと少しですから!」と励ましたりしていて、その気遣いに感心してしまいました。

スタッフさんの粋なトークを聴けたおかげで、長蛇の列に並んで長く待って得をした気分です。

おまけに会場で、知り合いのコレクター様にも偶然お会い出来たのですよ。それもまた嬉しくて。
ハッピーな一日でありました。
(そして肝心の展示の感想は書かない)


若冲展、もう一回伺います。










2016/04/22

舞踏家になった友だち




友人の知子さんは、今、舞踏家として活動しています。
知子さんは高校時代の美術部の後輩で今も友人。
美術室で、箸が転がっても可笑しい青春を過ごした仲です。

知子さんは絵が上手く、私よりずっといい線を描けるスジのいい人でした。
社会人になって、知子さんはオブジェクトシアターという人形やモノ、そして本人も出演するという特殊な芝居の世界でがんばっていて、それから身体表現へと変化していって、今、舞踏家になっていました。

知子さんが出演する公演は、何度か見に行かせてもらっているけれど、私は舞踊の世界など実はよく分かってなくて、カルチャーショックを覚えることもしばしばでした。

分からないなりに先日、知子さんが出演する舞台を見に行きました。
舞台に立つ鍛え上げられた彼女の美しい身体を目撃して、知子さんは…ともりは、ちゃんと自分の道を見付けて、がんばっているんだなぁ…!と、静かに感動してしまいました。

元々彼女はバレエを習っていたり、中学時代は運動部に所属していたらしく、なるほど、すべて肥やしになり今に生きているわけです。

ともり、こと加藤知子さんは、現在「ささらほうさら」というグループに所属して活動しておられます。

公演を観ながら、なぜか40代、50代になったともりを想像し、その磨き上げられた姿に感動を先取りしてしまいました。
(気が早い)






偶然によわい




横浜美術館で安く購入した図録(900円くらい)に、宮川香山の「高浮彫牡丹に眠猫覚醒蓋付水指」という作品が掲載されていて、何と無く気になっていました。
それからしばらく経って、
「あ、サントリー美術館って今何やってたっけ?」とふと思って、HPを調べたら、なんと、宮川香山展ではありませんか。
しかも例の眠猫覚醒の作品がチラシになっている。
私はこういう偶然が大好きです。
これは行くしかないとワクワクしながら足を運びました。
会期終了4日前でした。

さらにです。時間軸戻りまして、先の「安く購入した図録」を購入した日の帰りに、私は画廊に立ち寄ったのですが、偶然その画廊でお会いしたコレクターさまと、美術誌の編集者の方と、最近見た展示について話などしていて、「五姓田義松」という画家の話題になりました。
私はその画家を知らなくて、手帳にメモしておいたのですが、帰ってから「安く購入した図録」を見てびっくり。
五姓田の作品が掲載されていたのです。
こういう偶然に弱いです。ときめいて特別になってしまいます。

葉山で5月中旬まで、五姓田義松展があるようで、行く気になっています。







2016/04/21

やっぱり



案の定、やっぱり…
な出来事があり、何とも言えない疲れに見舞われています。

嬉しい案の定なら良かったのですが、よろしくない予感が的中してしまいました。

顔つき、目つきを見れば、おおよその見当は付いてしまうものだと…私の勘はそこそこ冴えてたね、あはは…と力なく笑うより他ありません。



「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」
(藤原新也・著『メメント・モリ』より)

この本…確か高校の美術の先生に教えてもらって、購入した記憶が。
この本に出会っていて、良かったなぁ。
先生ありがとうございます。



















2016/04/19

せめて





いつも私たちは問われている、そう感じます
死生観、
ものの価値観、
こころの在り方…

余裕があるから、こんなこと考えているのかもしれません。



備えるのは、物ばかりではなくて、心も身体もだと痛感します。
メメント・モリ「死を想う」ことも備えだと私は考えます。
(それは、どう生きるかを問うことです)
メメント・モリは、藤原新也さんの著書で、二十歳くらいのころ愛読していました。


生活に追われれば、「そんなこと考えるヒマはない」のかもしれませんが…


今、熊本や大分に暮らす人たちをおもんぱかって、何も出来ないでいる自分の無力さにぼう然とするなら、ふだんから身近な人に優しくすることなど、容易いことです。

それさえも満足にできていない私は、募金したり、せめて熊本の名産を美味しく頂きたいと思います。

















2016/04/17

ツケ




遊んでいたなら、
遊んだなりのツケを払い、
仕事していたなら、
仕事したなりのツケを払うのだと。
どっちみちツケを払うのだなぁなどと考えながら眠りについた翌日、

気に入りの喫茶店にコーヒーを飲みに行きたかったのですが、この仕事が終わらぬうちに行っても…
ゆっくり美味しくは飲めないでしょう。



















2016/04/15

ゴールデン




5月の木炭画展に向けて、制作しています。

準備期間はあと二週間くらい。
他の展示の締め切りも重なっています。

エキサイティングな状況になってまいりました。

毎日をずっとこんなふうに生き抜けたら、達成感半端ないことでしょう。

本物のゴールデンなウィークになりそうです。

木炭画展は、5月6日からです。
どうぞよろしくお願いいたします。







2016/04/11

2016/04/02

振り子時計の如く




気付いたら心理学を勉強していました。
人間関係や制作に役立つから、と趣味の範ちゅうで本やネットで勉強していますが、そうすると否が応でもマイ・パンドラの箱を開ける事となり、おかげでウミ出しの真っ最中になってしまいました。
もぅドロドロ。

心理学を勉強して思うのは、
人はこんなにも愛を求めているのかということと、
人は誰もが健気に生きているのだということです。

それを知っただけでも優しい気持ちになりますが、反動もあり、封じていた感情の強烈なエネルギーを思い知る事となり、私はア然としているのです…

振り子(心)が、優しい気持ちと、怒りの気持ちを、行ったり、来たり、して、いるの、ですが、これ大丈夫でしょうか…?









2016/04/01

おみくじ




めったにおみくじを引くことはないのですが、大黒様の寺院でおみくじを引かせて頂いたら、大吉でした。

これでもかというくらい素晴らしいことが書いてあって、こんなに幸運で良いの?大丈夫?と遠慮しそうになるくらい気分が上がってしまいました。

今日が4月1日であるのを後から気付き、「あ、エイプリルフール?」とも思いましたが、年度始めに幸先良しと取ることにいたしました。

上野の桜は、満開を越してエネルギー爆発で咲き乱れていました。