2016/01/24

ぶりっ子の落とし前




10年くらい前に体験した怒りと、
1年くらい前に体験した別の怒りが
ミックスされた週末、
怒りの感情にさいなまれていた。

ふだんは忘れているのに、
ふとした時によみがえるようだ。
完治せず、潜伏しているのだ。


自分にさじを投げてしまいそうな程、不快な感情なんだけど、
こうなったらとことん怒り尽くそうと、
気が済むまで密かに怒ることにした。

あの時、ちゃんと相手にイカっておけばよかった。
肝心なことを話してくれなかったことを。
私は「ごめんね、実は知ってたよ」と、物分りの良い優しい人のフリを当時はしてしまったけど、
いやいや、暴言吐いても良かったくらいだ。
ふざけんな、なめとんのか、と。

10年間、何かの拍子にふと思い出し、
その度に小さな怒りと悲しみに苦しんだ。
大した事ではないが、私にとっては、
何とも表現しようのない悲しい事だった。
それでも、その友人には何度かにこやかに会いに行ったりしたが、
私の感情は成仏してなかったようだ。

さらに…恥を忍んで申し上げると、
友人は芸能の世界でそこそこ成功していて順風満帆であったから、
何をのうのうと…と、ドス黒い感情も併発していた。

こんな感情を抱えて苦しむのは、私自身なんだから本当に損だ。
相手は痛くもかゆくもないのだ。


いい人ぶっていると、いつかツケを払う。
いい人ぶった自分自身への落とし前をつける時が来た。


あの時、私が本当に言いたかったことを正直に自分の中で言葉にしたら、
(ネットに匿名で書き込むとかはしてないよ。)

案外あっさりスッキリしてしまった。
何を怒ってたんだ私は…?
くらいに。

それにしても下品な言葉が出てきた。
ここまで来たら、下品な言葉を放ちても、
罪悪感はノーサンキューだ。

体が軽くなった。

がっつり怒りを感じ尽くした先に、
清々しい光を見たぞ。
(たぶん)

なんて、またぶり返したりして。