2017/09/24

風景となる




行きつけの喫茶店のマスターは、
たぶん、とても優しい人だと直感している。
営業スマイルが無い。
マニュアルのような接客をしない。
愛想良くないが、
店を出る時見送ってくれる。
婆さんに優しい。
婆さんを婆さん扱いせず、
対等に話をしている。
きっとウソの少ない人だと思った。
近所の常連客に愛されているのが、
伝わってくる。

こざっぱりした喫茶店。
パンケーキとか
今様のスイーツなど置かない。

いつしかこの店は
私の止まり木になった。

私は無口で、
マスターも余計な事を言わないので
マスターと私は個人的な話を
したことが無い。

常連の婆さんたちのように
気軽に話かけたい気もするが、
距離を誤ると来にくくなるんだな。


もうしばらくは、
毎週来る無口な謎の女 として、
この喫茶店の風景になるとしようか。